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デジタル・テクノロジーを用いた矯正治療

Medical

当クリニックでのデジタルテクノロジーを用いた矯正治療

カスタムメイド型ブラケット矯正装置(SureSmile: 薬機法対象外)は、1998年に設立されたOraMetrix社(本社:テキサス州リチャードソン・アメリカ)により開発されました。正確で綿密な診断、治療方針の決定、患者のモニタリング、カスタム矯正治療を提供できる革新的なデジタル・テクノロジーであり、2004年以降、アメリカ、カナダ、オーストラリアの400人以上の臨床指導医により用いられ、100,000人以上の患者が治療されました。

ここ日本では、2010年より導入が開始され、現在までのところ約50施設で用いられ、カスタムメイド型ブラケット矯正装置(SureSmile: 薬機法対象外)により治療されておりさらなる発展が期待されます。

クリニックにおける治療の流れ

(図1)

当クリニックではデジタル・テクノロジーを用いた矯正治療システム(SureSmile: 薬機法対象外)で診断を行っています(図1)。そのため2種類の診断用の3Dモデルを用います。

 

 

1.患者様の口腔内を光学スキャナーによりスキャンし、歯冠および歯肉の状態を採取します。(図2)

(口腔内写真)    (スキャン画像)

(図2)

 

 

2.顎顔面をCT撮影することによりCBCTデータを採取します。CBCTデータにより骨、歯根の状態を再構築することができます。(図3)

    

(図3)

 

 

3.光学スキャナーによるデータとCBCTデータを用いて診断用の三次元(3D)モデルを作ります。(図4)

     

(図4)

 

これらを組み合わせて3Dモデルでシミュレーションすることが可能となります。これにより、治療目標を三次元で明確化することができるようになります。(図5)

    

(図5)

 

4.3Dモデル上で歯に装着するブラケットの位置を決定します。(図6)

                                                 

(図6:リンガルの場合)

 

5.歯にブラケットを装着し、レべリングします。

その後再度、口腔内のスキャンを行うことによってブラケットと歯の正確な位置が再現されます。再現された歯型を再作ることで、より現実的な個々の患者様に合った治療目標が設定できようになります。

 

6.この歯型の情報に基づいてワイヤーをデザインし、個々の患者様に適用するワイヤーをロボットで正確に屈曲し、患者様に提供できるようになります。

  (1年半後)   

 

 

 (2年後)     

 

 

7.動的な治療が終了すると、治療結果の評価を、3Dモデルの重ね合わせを用いることにより行うことができます。

これまでの矯正治療では、顎の骨に対する歯根の位置を正確に評価することができず、矯正科医の経験に基づいていました。

しかし、治療用3Dモデルを用いることによって、歯根を正確に顎の骨の中に位置づけるような治療計画の立案が可能となりました。つまり、骨に対する最適な歯の位置のシミュレーションが可能となり、生体機能を考慮した治療計画を立てることができるようになりました。

デジタル・テクノロジーを用いた矯正治療システム(SureSmile: 薬機法対象外)を用いることにより無理のない個々の口腔内に合ったリンガル(歯の裏側からの矯正装置)、ラビアル(歯の表側の矯正装置)、マウスピース型矯正装置(アライナー)を作成することができるようになりました。

SureSmileの利点は、治療の正確性と効率性にあります。SureSmileの治療システムにより、患者様にの口腔内に合ったブラケット配置とワイヤーの形状を使用することで、より正確な歯の動きを実現し治療期間を短縮することができます。

さらに、より少ない調整が必要なため、患者さんの不快感も軽減されます。